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たかが釣りされど釣り

 もともと凝り性の自分が、いままでに本当に力をそそいでやってきた遊びは、山に関係することです。
それは山スキー、渓流釣り、この二つかなと思います。自然の中に浸って、一人でその空気を吸っている時間が、そして無事にやりとげて降りてくるその過程すべてが生きている実感を与えてくれます。

 さて、あまり渓流の釣りについて深く考えてやっているわけではありませんでしたが、どうやら少しくらいはその自分なりのやり方がわかりかけてきたような気がしますので、少しだけまとめてみようか、と思います。
それは別になにもむづかしいことではありません。

 まず、渓流釣りをするにあたって、自然にやってきたことは、とにかく見たことも行ったこともない川には、2万5千分の1の地図を、蚤とり眼でみてどこからどのように攻略するか考えて、まず行ってみる。
そこがどんなとこなのか、行って自分の眼で見ないと気持ちが落ち着かない、そんなこんなで近くの川はほとんど1回は足を運んで実感してきました。

 その2、気に入った川に1年を通して通い続ける。
1年間同じところの移り変わりを実感すると、生き物の移り変わりが何よりよくわかります。すると、魚の気持ちがだんだんわかってきます。

 その3、今日はなぜ釣れなかったのか?今日はなぜ釣れたのか?
今の場所でなぜつれたのか?釣れそうな場所なのになぜ釣れなかったのか?
そんなことをいつも問いかけて、自分なりに答えを出してみる。それが間違っているのか、あっているかは
魚に聞いてみないとわかりませんので。

そのような姿勢でまあ適当に楽しんできたのです。

では、道具仕立てを少々

竿
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よく使う竿です。どれも高いものではありません。なぜなら、高い竿を買うと、折れたときの修理代が目の玉が飛び出るほど竿1本買うよりも割高だからです。1万~2万も出せば十分いいものが買えます。

左から、4.5メートル、5,4メートル、5メートル、5,5メートルです。
左2本は渓流竿、右2本は硬調の白ハエ用の細い軟調の竿です。
4,5mは小渓流の短い仕掛け用で、3,7 4,1 4,5 の段階に調節できます。小渓流では、比較的太い糸
でも食っていますので、大して調子なんて関係ありません。
5,4mはアマゴの大きいのが出そうなところ、イワナのまあまあの型が出そうなところようです。これは、0,30,4以上の糸を使うときに使っています。

もっとも良く使うのは、白ハエ竿です。アマゴの20センチクラスを相手にするならこれで十分です。
この竿のいいところ、
軽い。なにせ、80グラムほどです。これは、振るのにとにかく楽です。
細い糸でも、竿が柔らかいので魚があばれてもなかなか糸が切れない。渓流竿の硬調などでは、0,2号の糸だとすぐ切れてしまうところ、この竿は竿がショックを吸収してくれます。
細い仕掛けでもきちんとポイントまで飛んでいってくれる。
硬い竿では、仕掛けが飛びません。ほとんどの場所で5mを使います。5,5mは調子がふびゃふにゃして扱いにくいです。

以上からこの3本あればほとんど自分の釣りは成り立ちます。海で使うときは5,5mが主流ですが。
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穂先の細さがわかるでしょうか?
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糸は場所により、エサにより使い分けます。アマゴの20センチくらいの平均サイズを相手にするときは、0,2号が主、渇水で食いの落ちていたり、人のでいりの多い川の場合は0,15を使うときもあります。
増水して食いの立っているときは、0,3号主です。右の銀鱗0,6号は先糸用です。

イワナや人の入っていない川は別に太さはきにしません。0,4号以上でぐいぐい抜き上げていきます。そんなときは、竿も太くて結構です。岩太郎0,4号ならかなりの大きさのものでも大丈夫。ただし、タモですくうのが前提ですが。

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針も簡単です。ただその日の使い分け次第です。基本は、ヒラタを使うときは、エサをいためないために細い針。私は、ゼロヤマメ0,5 0,6をほとんど使います。スレた強敵相手には0,4号のときもたまにはあります。
ギンパク、黒川虫、ミミズを使うときは大きめでアマゴ針、ヤマメ針の7号前後を使います。ミミズにゼロヤマメ
ヒラタにデカ針をつかうのは問題外です。なぜなら大きなエサに小さな針ではすっぽ抜けばかりおきます。
ヒラタを太い針につけたらすぐ死んでしまいます。

おもり
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おもりも別にふつうのもので結構です。ただ、その日の水況によって、場所によって一番自然にエサが流れていくように号数を選択します。まずは、4号を基本にしています。ゆるい流れでは、5、 6号に取替え、押しの強い流れでは3、2、1号と重くしてゆくだけです。エサや針にもよります。ミミズは重めのおもり、ヒラタは軽めのおもりになるのは当然です。
また、オモリに写真のように、割れ目のところにななめにカッターで切れこみをつけておきます。その切れ込みにつめをかけておもりの取り外しを楽にして、場所場所で交換をおっくうがらずにできるようにしておきます。
ちょっとしたことですが、現場ではとにかく釣ることに集中できるようにしておきます。

あとは、エサ、場所、流し方などありますが、それはまた次回
Commented by naza at 2011-06-05 05:55 x
 釣りの道具も凝りだすとキリがありませんし、まして高級品は手が届きません。
しかし、私の場合は高級品を使っても釣果には結びつきませんけどね。〈笑〉
それより、何度も通って釣り場の特徴をしっかり掴むことの方が大切です。
それをtatamiyaさんは実証しておられるから、いつも見上げております。
私の場合は、最近ずっと筏でしたが、深くて海底の様子は分かりませんし、たまに行く客は良い筏には中々乗せてもらえません。
一般的に言えることは同じ数の魚で釣果を競ったなら、棚の察知と手返しの差です。
上手な人は手返しが実に速い。
こういう話を釣具屋でしますと、嫌な顔をされます。〈笑〉
Commented by ホラド at 2011-06-05 22:47 x
私もその昔…渓流釣りに没頭していた時期がありまして、カーボンの高い竿を買いまして同じ竿で5.4と4.5の二本を渓流に合わせて使い分けようと谷川へ入ったのですが、釣りに熱中するあまり、リュックに刺した竿を忘れて、釣り上がっていたら知らぬ間に4.5を無くしてしまいました。以来、高い竿は買いません。(笑)
Commented by tatamiya at 2011-06-07 17:02 x
nazaさま
人にはいろいろあって、いろいろな場所で、いろいろな魚を狙うタイプと、同じような場所で、季節をとおして同じ魚を狙うタイプがあるような気がします。自分は、どちらかというと後者のような気がします。その魚の性質が知りたいというか、生態に興味があるというか?
それというのも、道具がたくさんそろえることができないので、今ある道具でどれだけのことができるか?というようにして場所も魚種も選択しているようなところがあります。
延べ竿数本でどれだけ楽しめるか、そんなところからアマゴやイワナ、海ではメバルなんかが、ちょうどいい相手になるように思っています。
財布と相談していたら、そうなってしまったともいえますけど。
時合いが短いメバルなどは、nazaさんにいわれるように手返しが命のようです。観察していると実に名手といえる人がいることに、感心します。
Commented by tatamiya at 2011-06-07 17:08 x
ホラドさま
狂ったようにやっていたときなど、自分も竿を持たずに急斜面を駆け下りて川に下りて気がついて、またひいふういってがけを登ったり、2時間もかけて現場について胴長を忘れたことに気がつき、なにもせずにUターンして帰ってきたり、あほらしい行い数知れません。
竿も買ってすぐ折ってしまったり、流してしまったり、反対にいい竿を拾ったり、いろいろなことがありました。
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by tatamiyamoto | 2011-06-03 09:57 | 魚釣り 渓流釣り | Comments(4)

工房と自然とともに生きる生活をつづります. 工房で制作している彫刻、木版画、も紹介してゆきます。

by tatamiya