人気ブログランキング | 話題のタグを見る

古民家の床下の修復の方法を学んできました。

 先日串原村で、古民家再生塾へ参加して、古家の床下の修復をしてきました。
実際にただ見るだけでなく、自分達で作業しながら体で覚えていくという講座でした。
いっしょに参加した人と、地元の人と食事を共にしたり、、作業したりする中でいろいろな
ことを学ぶことができました。
 
 お金をかけず、自分の力で古家を改築してゆくというのが、主旨でしたので、いい考え方だと
共感しました。参加されている人たちもみんな一生懸命で良かったです。
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_10542451.jpg
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_10545347.jpg
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_10552269.jpg
以上は、昨年の講座で修復した民家です。いまは、宿泊施設として利用されています。自分も、夜はここで泊りました。
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_10574936.jpg
これは、いまから直す家です。床はぼろぼろになって、たたみの底が抜けそうでした。
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_10594434.jpg
たたみをはがし、床板もすべてはがしました。もう腐ってぐずぐずになっていたので、簡単に取り壊されてしまいました
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_1112712.jpg
。各柱の高さを測てみると約5,6センチの幅であちこち沈み込んで、家がぐにゃりと傾いていました。その一本一本の柱の高さを
基準に合わせて、ジャッキで持ち上げてカイモノをして調節していきます
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_117636.jpg
真ん中の柱がぼろぼろに腐っていましたので、切り取って新しい材木をつぎたします。
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_1193693.jpg
真ん中が腐った柱。右はジャッキではりをもちあげているところです。ジャッキアップしてフリーになった腐った柱を切り取ります。
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_11115994.jpg
切り取りました
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_11123143.jpg
腐っていない古材をつぎたしました。このあと、ジャッキを下ろします。それを一本一本順番にやっていきます。
古民家の床下の修復の方法を学んできました。_f0234981_11155565.jpg
きちんと柱の高さが調節できているか最後に調べました。8本の柱を調節するのに2日かかりました。
調節した後外に出て屋根をみると、ぐにゃぐにゃしていた屋根のラインが一直線にきれいに整っていました。
この作業が改修の作業のなかで一番大切で厄介な作業ということでした。
次回は、床を張っていく作業となるそうです。大変でしたがなかなか興味深い、面白い体験でした。
スタッフの方の作ってくれた夕御飯や、昼ごはんもとてもおいしくいただきました。ありがとうございました。
Commented by ichiichik at 2010-09-22 18:06
これは面白そうですねー
僕はお客さんに頼まれてこういう仕事もしたことがあります
だんだん綺麗になって行くと嬉しいものです
Commented by naza at 2010-09-23 11:30 x
 楽器と家を一緒にしたらいけませんが、例えば何億円もするバイオリンのストラディバリウス等の名器も修理に修理を重ねて今日に継承されているのです。奈良の正倉院や有名な寺社仏閣等も同じように修復されて今日に至っています。
これらは特殊な例ではありますけれど、考え方としてとても大切なことです。実際、昭和の戦前までの風潮として、色々なものを修理をして長く大切に使う工夫を凝らしていました。ある種考え方の文化と言うか。でも、現在は何でも使い捨ての世の中。文化と言いたくないですね。プラスティックも時に便利な物でありますが、味がありません。
日本人の生活に一番適した木造住宅。これを直して住み続ける。
住み続けると家は痛みにくい。新建材等は使わない、そういう木の香りのする家に住みたいですね。でも、現実的には夢のまた夢です。<笑>
tatamiyaさんは、そういう現場に立ち会われて勉強したり実践されているから、偉いと思います。
Commented by tatamiya at 2010-09-23 12:19 x
ichiichikさま
家を小さなジャッキで持ち上げるという発想は、僕にはありませんでしたのでびっくりしました。作業中やはり気を抜けない集中力が大切だと思いました。
ジャッキが傾いたり、太い柱がみしみしきしんだり、危険が伴う作業だと思いました。それだけにきれいに仕上がったときはうれしかったです。
Commented by tatamiya at 2010-09-23 12:27 x
nazaさま
そうですね。いい材料でていねいに作ったものは修理して使い続けているうちに、味がでてきて新しいもの以上のよさがでてきますね。
コストだけ考えて雑につくられたものは、古くなるとただのごみになってしまうので、そうでないものを作らなくてはいけないですね。l
しかし、いまの日本ではそのやりかたがなりたたなくなってしまっているのが残念です。
でもこれから人が生き残っていくためには大切にものを使い続けるという昔の日本人の文化にもどっていかないといけませんね。
名前
URL
削除用パスワード
by tatamiyamoto | 2010-09-22 11:22 | 身近な話題 | Comments(4)

工房と自然とともに生きる生活をつづります. 工房で制作している彫刻、木版画、も紹介してゆきます。

by tatamiya