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マルクス アウレリウスの本

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Eテレで100分で名著という番組があります。時々テレビのチャンネルをいじると偶然やっているときがあるので
見ることがあります。なかなか面白い番組なので、引き込まれて見てしまうことがあります。
先日も偶然何気なく見ていたらなかなかよかったです。
今は写真の自省録というのを読み解いています。

いろいろなものの考え方が出てきたのですが、そのなかで
ひとつおもしろいなあと感じた考え方がありました。

ブドウの木は、実をつけてもその実がその後どうなるかについて何も語ることがない。
実をつけるということに一生懸命であるだけで、その後に見返りを何も求めるわけではない。
人もできればそうありたい、、、とまず考え、、、。

およそどんな美しいものもそれ自体で美しい。賞賛を自分の部分として持たず、それ自体で完結する。賞賛されるものがより悪く
あるいはよくなるというものではない。

賞賛されたからといって、価値がたかまるわけではない。
自分や自分の行為の価値は、評価とは無縁だ。
しかし、競争社会、弱肉強食の現代の時代では「ブドウの木」のようにいられる人はすくない。
でも、賞賛を自分の部分として持たない人は、自分の価値を自分で認めることができるので、
他者からの賞賛を必要とはしない。
賞賛は評価ですが、そのような人は評価と自分の価値は別物であることを知っており
評価されたことで自分の価値が高まるものではなく、反対に評価されないさらに、
批判されたからと言って自分の価値が低くなるものではないことを知っている。

以上のようなことを言っていました。
現代ではこのまるで反対の方向に(自分的には好きではない方向)
どんどんすすんでいっていると思います。
入社試験の時などに自己アピールを華やかにしたものをたたえるなどという、
ことで採用が左右されるとしたら、まことにくだらないことだと思います。
(私が面接官だったら自己アピールをべらべらしゃべるようなものは採用したくない、、、)

自分の内側を見つめ、ひとからの賞賛や批判に一喜一憂するなという教えは、
今はほとんど忘れられているような気がします。
自分でもできればそうありたいといつも思ってはいるですが
なかなかできるものではありません。

最近は本はあまり買いませんが、本やでめずらしく買ってきました。
2月分のオルテガ 大衆の逆襲 というのもとなりにおいてありましたので
一緒にそれも買ってきましたが、これまたおもしろいので
しばらくは楽しめそうでうれしいです。
1冊550円くらいでしたのでいい買い物でした。

Commented by ichiichik at 2019-04-13 16:15
難しい本を読んでいますねー
読めば都かもしれませんが
こういう本に手を出すまでには高い垣根がある感じがします
Commented by tatamiyamoto at 2019-04-13 23:24
ichiichikさま
番組で解説の人がわかりやすく語ってくれるので
ふんふんと聞いています。
長い物語は、目がぼやけてくるのでなかなか読めませんが
テキストは薄いのでなんとか読めそうです。
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by tatamiyamoto | 2019-04-12 21:38 | ひとりごと | Comments(2)

工房と自然とともに生きる生活をつづります. 工房で制作している彫刻、木版画、も紹介してゆきます。

by tatamiya