大晦日、釣り納めということで、寒い海に向かっていた。
大晦日ということでか、釣り人はほとんどいない。
夜中3時ころから釣り始め、4時半頃になると3人ほど好きな人がやってきたが、
堤防は静かなものだ。
はじめなんの反応もなく2時間ほどが過ぎ、どうなることかと思っていると
夜明け前ほんのり東の空が明るくなってくると、メバルタイムはやってきた。
いままでがウソのように竿先が引き込まれる。
最初は6メートル竿をふっていたが、長潮で潮が引いていき、テトラがだんだん水中から出てきたので
5メートル竿に代え、一つ前のテトラにのりかえる。
シラハエ竿なので食い込みが抜群で、スーッと竿先を持ち込んでいき、向こう合わせでかかってくる。
気がはやって、持ち込む前に合わせを入れると針を放してしまう。
そーっと聞き合わせを入れ、持ち込んで合わせるに限る。
1時間あまりの入れ食いタイムを堪能して、完全に明るくなるころには
メバルタイムは終了となった。
いい型のメバルがたっぷり釣ることができて、満足な釣り納めとなった。
以前は、釣りたい意識が強すぎて、仕掛けをいじったり、場所をうろうろ変えたり
落ち着きを欠いていたせいかあまり釣果をあげることができなかった。
最近は、まずめ時がやってくるのをじっと待つことが出来るようになったら
釣果を上げることが出来るようになった。
状況をじっくり観察して、チャンスをものにするというのは、人生観にも通じるところがあるような気がする。
メバル釣りのポイントは、軽いオモリと、やわらかい穂先。
これを憶えておくことが釣果への近道といったところかな。
港の中にボラが水面が見えぬほど群がって泳いでいたので、50匹ほど引っかけて段ボール箱に入れて持ち帰った。
すべて3枚におろして、ボラフライにするように10枚ずつラップして冷凍した。
なんの臭みもなく、とてもおいしくいただけるので、私は大好きなのでいい土産になった。
ボラはみんな見向きもしないでバカにしているがもったいないことだ。
あとすこしでよく釣れるメバルシーズンも終了になるが、今シーズンははずれもなくいつも快調だったのでうれしい。
しかし、冬の明け方は実に寒いので、気合いを入れて挑まないといけない。